中国で臓器ドナー登録者が626万人を超えた。というニュースを読んで考える事。

中国の臓器ドナー登録者が626万人を超えたと言うニュースがyahooニュースに掲載されていました。

一概に臓器ドナーとして登録することが良いと言うわけでは無いですが、考えさせられるニュースです。

日本の場合では臓器提供される人数は年間100人前後です。日本で臓器移植を希望し、臓器移植ネットワークJOTに登録している人数が約1万5000人となって、1年間で臓器提供受けた方は約400人。全体の規模をする2〜3%しか希望された方が移植を受けていないというのが現状だそうです。(待機者の多い腎臓移植では待機期間は15年…)

日本の医療水準は世界でもトップレベルだとは感じていましたが、臓器移植の分野にかぎって言えば、日本人としての文化、価値観の問題や制度面もあり、まだまだ未整備な部分が多い印象です。

制度面に関しては日本ではOPTING INを採用しており、これは本人が臓器提供の意思表示をしている、もしくは家族が臓器提供に同意した場合のみ臓器提供が行われるという制度。逆にOPTING OUTという臓器提供に反対の意思表示がされない限り、脳死後、臓器提供がなされる制度もあります。こちらであれば臓器提供数は当然増えますが、どちらが良いのか、大変難しい問題だと思います。

 

現状、末期の臓器不全に対する治療法として、臓器移植が重要な状況において、そもそも臓器提供の数が少ない日本の状況と言うのは、医療と言う面だけで考えればマイナスが大きいのかもしれませんが、やはり脳死後とはいえ、自身の臓器を提供する事に抵抗感があるのも当然な感覚な気もします…

一人一人がこの問題について考え、ご家族とも意思表示に関して話し合っておくことが良いのかも知れません。

 

皆様はいかがでしょうか?健康保険証の裏面の臓器提供の意思表示欄の記載は済んでいますでしょうか?

私自身お恥ずかしながら、記載をせずに放置していました。このニュースをきっかけに、この問題について自分なりに考えていきたいと思います。